「ラスト・フレンズ」衣装協力している”SUPER HAKKA””H.A.K”販売サイト


セリフ・ストーリーを完全に再現します!
フジテレビ ドラマ「ラスト・フレンズ」
第2話 「命がけの秘密」
【3】
美容室の控え室
美知留(長澤まさみ)が棚に荷物を置いて、携帯をチェックする。宗佑(錦戸亮)からたくさんの着信履歴がある。宗佑に電話する美知留。
「あ、ごめんね、電話くれた?」 「いつ頃帰れんの?」 「あー、もう出られそうだから、多分8時くらいには。......うん、じゃあね」
電話を切る美知留。と、そこに店長(蘭香レア)がやってきた。
「藍田さん、悪いんだけど、残ってくれる?カラーのお客様が入ったのよ」 「カラー?この時間からですか?」 「常連さんだから断れないの。お願い!」
手を合わせてお願いする店長。断りきれず...。
「あ...はい」
バス停
バスが止まり、美知留が降りる。時計を見ながら、走って宗佑(錦戸亮)のマンションに向かう。マンションに到着して、カギを開け、部屋へ入る美知留。
「ごめんね!最後の最後にカラーのお客さんが入っちゃって、断れなくって」
と笑顔で話す美知留に、いきなり平手を見舞う宗佑。動揺する美知留。恐る恐る宗佑を見る。
「なんで早く帰ってこない?どれだけ心配したと思うんだ」
宗佑を見つめ、怯える美知留。部屋が緊迫した雰囲気となる。そこに美知留の携帯が鳴った。バックから携帯を取り出す。「岸本瑠可」と表示されている。瑠可からの電話だ。それを切る美知留。
「なんで切るんだよ」 「だって...」 「切らずにちゃんと話せよ。僕の目の前で」
美知留の携帯を手にすると、瑠可に電話をかける宗佑。
「ほら」
美知留に携帯を渡す。電話がつながった。
「あー!やっと通じた。いま大丈夫?」
と瑠可。シェアハウスのリビングにはタケル(瑛太)や小倉(山崎樹範)がいて、食事をしている様子。
「うん」 「いまさぁ、タケルがウチに来て、みんなでまた騒いでるんだ。ちょっと出てこない?渡したい物もあるし」 「ごめん...、私...、行けない」 「あ...そっか...。夜遅いしね」 「瑠可、なるべく電話、してこないでくれるかな?」
驚く瑠可。
「必要なときはこっちからかけるから。あ、携帯切り忘れてたんだけど、いま仕事中なんだ。ごめんね」 「わかった」
電話を切る美知留。宗佑の方を振り返る。じっと見つめる宗佑。食卓へ座った。
ショックで呆然とする瑠可。タケルがその様子に気付き、
「どうした?」 「ううん...」
キッチンを離れ、自分の部屋に戻る。イスに座り、『美知留へ』と書かれた封筒を手にして中を取り出す。モトクロスの試合のチケットだった。
《美知留。どうしてこんなにさみしいのかな。こんな気持ち...いらない。この苦しさ、この胸の痛み、ぜんぶ風に吹かれて、無くなればいい。》(瑠可)
「ラスト・フレンズ」に衣装協力している”ジェットレーベル”販売店 MELISSA

美容室
美知留が流面で働いている。すると店の入り口から美容師達の声が聞こえてきた。
「え?かっこいい」 「新規の人ですよね」 「ですよね」 「かっこいい」
何かと思い、入り口の方を見る美知留。タケルが美容室にやってきた。
「はい、ありがとうございます。じゃ、お預かりしますね」
と店長。
「お荷物お預かりします」
と美容師。店内へと入っていくタケル。
店長のもとに駆け寄る先輩美容師・令奈(西原亜紀)。
「店長、私、お客様についていいですか?」 「いいわよ、よかったね、手が空いてて」
タケルの座るイスに近づく。
「お客様、あの、今日はどうなさい...」 「あの、藍田さんにお願いしたいんすけど」
令奈の声をさえぎるように、タケル。微妙な雰囲気になる。令奈が美知留の方を見る。美知留が近づいてくる。
「どうも」
と美知留。
黙っておじぎをして美知留を睨む令奈。美知留の足を踏もうとするが、それをかわす美知留。横顔を睨みつけ、令奈はそこから離れた。
「よろしくお願いします」 「よろしく」 「こちらこそ」 「あ、瑠可にこの店の名刺渡されて、たまには行ってやってくれって言われたんで」 「あ、はい。今日はどうなさいますか?」 「うーん。ネープの長さ変えないで、グラでお願いします」 「え?」
専門的なリクエストに驚く。
「あ、この前言い忘れたんすけど、俺、本職ヘアメイク、なんです」 「ええ?」 「まだ駆け出しなんで、それだけでは食えないんだけど」 「いいんですか?私なんかが髪の毛いじっちゃって」 「もちろん。まぁ、練習だと思ってリラックスして」 「はい」
タケルの髪をカットする美知留。
「瑠可がね」 「はい」 「今度の日曜日、関東選手権に出るんですよ」
黙ってうなずく美知留。
「あなたには、ぜひ観にきて欲しいって言ってました」 「そうですか」 「忙しいのわかるけど、観に行ってあげられないかな。瑠可にとって、あなたは特別みたいだから」
カットが終わり、タケルがレジで精算をしている。
「10円のお返しです。少々お待ちください」
そこに美知留がきた。
「あの、これ...、瑠可に渡してください」
赤い御守りを渡す。
「私、レースには行けそうにないから」 「ああ」
と、ふと窓の外を見ると宗佑の姿が!仁王立ちで美知留をじっと見つめている。驚く美知留。タケルも同じ方向に目をやる。宗佑が美知留に手を振っている。おどおどと手を振る美知留。
「彼氏?」 「はい」 「もしかして、帰り、待ってるとか」
うなずく美知留。
「あ、そうなんだ。優しいんですね」
こわばった顔で笑う美知留。不安が頭をよぎる...。
タケルは店からでて、階段を下りた。自転車に乗ろうとしたとき、宗佑の視線を感じた。一瞬目が合うが、宗佑は不自然な様子で、視線をそらす。けげんそうに宗佑を見ながら自転車に乗って去っていく。そのタケルの後ろ姿を見る宗佑。
仕事が終わり、美知留が店を出て、階段をおりてきた。そこには宗佑がうつむいて立っていた。
「宗佑...。私、何時に上がれるかわからないのに、待ってなくていいよ」
「いいんだ。ここで美知留のこと見ながら待ってるの、苦痛じゃない」
二人は歩き始める。
「男の客もいるの?」 「え?」 「男の客も担当するんだ」 「たまにはね...。数は少ないけど」 「今日のあの男は、知り合いだよね」 「なんで?」 「すごく楽しそうに話してた」 「瑠可の友達。瑠可の家でこの前会ったの。別にまだ、そんなによく知らない人だよ」 「帰ったら、僕の髪も切ってくれる?」
意外な言葉に戸惑う美知留。
「いいよ」
長澤まさみ(藍田美知留)の衣装協力をしている”ジュスカ”取扱店 ブティックカーラ

マンション
美容師用のハサミが並んでいる。その中の一つを手にとる美知留。部屋に新聞紙が敷いてあり、食卓の上に鏡が置いてある。その前に宗佑がイスに座っている。
手が震える美知留。なかなかカットを始めることができない。鏡に映った美知留の表情を見て、
「なんで震えてんの?」 「なんでだろう...。ちゃんと切らなきゃって思うと緊張して」
笑ってごまかそうとする美知留。部屋に重たい空気が流れる。すると、宗佑は、いきなりハサミを持った美知留の手を掴み、ハサミを広げさせる。何が何だかわからない美知留。
「ちょっと...やめて。何するの?」
広げたハサミを自分の右耳の方へ力づくで近づける宗佑。
「やめてよ、ねえ、ちょっと!」
無言・無表情で、じっと前を見ている。美知留は抵抗するが、どんどんハサミが耳に近づいてゆく。
「ちょっと...!ちょっと...」
開いたハサミが耳もとへ。なんと、宗佑は美知留に自分の耳を切らせようとしている!
「男の人は髪は切らないから!」
懇願する美知留。宗佑は無表情で前を見つめ、そのままハサミで耳を切らせようとする。ついに、ハサミが一瞬、耳に触れた 。
「分かったから宗佑!」
絶叫する美知留。
宗佑は力を抜き、ハサミは下へ落ちた。恐怖でたじろぐ美知留。席を立ち、美知留に振り向くこともなく、黙ってリビングを後にする宗佑。あまりの恐怖に、動揺し、呼吸が乱れる美知留。
「ラスト・フレンズ」衣装協力している” ピンキー&ダイアン”販売店 SPAZIO

井の頭公園
瑠可が池のところに立っている。そこに自転車に乗ったタケルがやってきた。
「お待たせ」 「おお」 「チケット渡せたよ」 「サンキュ」 「あ、それと、これ美知留ちゃんから預かったんだ」
赤い御守りを瑠可に渡すタケル。
「レースには多分行けないけど、頑張ってって」
がっかりした様子の瑠可。
「そっか...。わかった。ありがとう」
自転車を押しながら、公園を歩く二人。
「ああ、それと、美知留ちゃんの彼氏に会ったよ」 「美知留の彼氏に?」 「うん」 「どんな奴だった?」 「うーん、すごく優しそうだったよ。でも...」 「でも?」
不安げにタケルの顔を見る瑠可。宗佑の不審な態度を思い出すタケル。しかし、
「いや、すごく優しそうだった」 「そう...」 「うん」 「なら、よかった。美知留って、あの年ですっごい苦労してんだよ。親父さんは酒飲みで、借金はつくるし、暴れるしで。今は別れたからいいみたいだけど。お母さんの方はだらしない人でさ。でも...彼氏がちゃんとした人なら安心だ」
うつむくタケル。
「あ、そういやタケル、ウチに引越してきたいとか言ってたの、どうしたの?」 「ああ、ああ!それね。いやーどうしようかなーと思ってさ」 「来ていいよ」
瑠可の顔を見るタケル。
「正直、男がきたら面倒だなぁと思ってたんだけど、エリーが一人男連れこんじゃったから関係ないし。っていうか、あんたがいてくれた方が、男くささが中和されていいよ」 「なんだそれ。俺のこと、脱臭剤かなんかだと思ってんの?」 「あ、いいねそのネーミング!」
楽しそうに話をしながら公園内を歩く瑠可とタケル。
《一緒に住もうと君に言われて、それだけで俺は嬉しかった。エスパーでも何でもない俺に、それから起こるいろんな出来事を、予想できるわけがなかった。》(タケル)
(続く)
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