

フジテレビ ドラマ「ラスト・フレンズ」 第3話セリフ(1)
セリフ・ストーリーを完全に再現します!
フジテレビ ドラマ「ラスト・フレンズ」
第3話 「命を削る想い」
【1】
病室
タケル(瑛太)、瑠可の父(平田満)、弟(長島弘宜)が、瑠可の帰りを待っている。
(父)「もっと食べろ。もっと」 (弟)「うん」 (タケル)「瑠可、遅いですね」 (父)「うん」 (タケル)「俺ちょっと見てきますよ」 (父)「ああ」
病院の廊下を歩き、瑠可を探すタケル。
(タケル)《瑠可。いま思えば、あれは虫の知らせだったんだな。初めて見た。君の必死な顔。君が傷ついた身体で、大切な友達を守ろうとしてた。》
タケルは、美知留(長澤まさみ)を宗佑(錦戸亮)から守っている瑠可(上野樹里)を見つけた。驚いて、宗佑に駆け寄り、両腕を掴む。
「何してるんですか!」
宗佑は、うつろな表情で、椅子を床へ落とす。
「何で美知留殴ったんですか?」
と瑠可。
「殴った?」
驚くタケル。
「何でなのか言ってください」 「殴ってませんよ。ちょっとふざけてたら、この椅子が倒れただけです」 「嘘だろ?そんなの。美知留?」
振り返って美知留に真意を聞こうとする瑠可。 鋭い眼光で美知留を睨みつける宗佑。それに怯える美知留。
「そうなの、瑠可。・・・何でもないの」 「なんでもないって・・・」 「ごめんね、瑠可。瑠可も大変なときなのに、心配させちゃって。本当に・・・大したことないから」 「なに謝ってんだよ。美知留が謝ることじゃないだろ!それにどう見たって暴力だろ、これ!違うのかよ!」 「勘違いです。ホントにふざけてただけですから」
宗佑の言葉に唖然とする瑠可とタケル。うつむく美知留。そこに瑠可の父がやってきた。
「どうしたんだ一体」 「あ・・・あ・・・何でもない、何でもない。ね!」
タケルに合図を送る瑠可。
「あ。そうです」 「ちょっと立ち話っていうか、ちょっと転んじゃって。そしたらみんな、助けてくれて」 「大丈夫なのか?ホントに」 「うん。大丈夫、大丈夫」
明るく振舞う瑠可。宗佑を睨んで、タケルに支えられて歩いていく。それを見つめる宗佑。父が松葉杖を拾い、瑠可に渡す。
「平気。よいしょ」
松葉杖をついて、その場から去っていく。タケルも。恐る恐る宗佑の横顔を見る美知留。
病院を出る美知留と宗佑。
「今日はごめんね。早く帰らなきゃいけないのは分かってたけど、怪我をした瑠可を見てたら心配でほっとけなくて」 「あいつとは、もうつきあうな」 「あいつって・・・。瑠可のこと?」
足早に歩く宗佑。背中を見つめる美知留。
主題歌「Prisoner of Love」♪
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退院する瑠可。父が寄り添っている。
「本当にもう大丈夫なのか?身体の方は」 「うん。ご心配おかけしました。これからはリハビリ頑張って、一日も早く練習に戻らないとね」 「頑張るのはいいけど、怪我にだけは気をつけろよ」 「覚えてる?お父さん。あたしがおばあちゃんチの裏庭の木にのぼって、落っこちたときのこと」 「覚えてるよ。手ついて、手首のここの骨折ったんだよな」 「そうそう。でも一ヶ月経って治ったら、また同じ木にのぼって」 「そうだったな」 「お父さん、下でおろおろ見てたよね」 「うん」 「でも、おりてこいって言わなかった。お父さんは危ないからやめろって言わない人なんだよね。私がやりたいことは、どんなに心配でも止めずに見ててくれるんだよね。昔から」 「とめたって止めないだろ、お前」 「そうだね。止めない!」 「あはは」
笑顔の父と娘。桜の木の下を歩いていく。
シェアハウスのリビング
(エリ)「DV?」 (小倉)「え?あの美知留ちゃんが?」 (瑠可)「私だって目を疑ったよ。でも見ちゃったんだよね」 (タケル)「俺も見たんだよね」 (エリ)「タケルも?」 (タケル)「俺が見たのは、その男が椅子持って・・・」 (エリ)「ええ!?投げつけたの?」 (タケル)「いや、投げてはいないんだけど、でも、明らかに手を上げた後だった」 (瑠可)「俺は何もしてないとか、ただふざけてただけだとか。ぬけぬけと言い訳するんだよね。見られてたって分かってんのに」 (エリ)「え?でも何で美知留ちゃんを叩くわけ?理由は何なの?」 (瑠可)「わかんない。・・・あー何か言ってたな。時間守らないとか何とか」 (小倉)「そんなことで!世の中にはそんなことで女性にそこまでする男がいるんだ。あーうらやましい」 (エリ)「うらやましい?」 (小倉)「いや!いやいや、お、俺はしてないですよ。できないですよ、奥さんにそんなこと。もう、考えただけで畏れ多い」 (タケル)「俺は絶対嫌だな、そんなこと。やる方は軽い意識でも、やられた方は一生傷が残るんだ。愛情の仮面かぶった暴力って、一番タチが悪いから」 (エリ)「なに?そのコメンテーターみたいなまとめ方!」 (タケル)「いや、何ていうかさ・・・」 (瑠可)「とにかく、美知留あのままにしとけない」
タケルのマンション
自転車に乗って、タケルが帰ってきた。部屋は、シェアハウスへの引越の準備が進み、荷物がまとめられている。机の上には、荷物が届いている。その宛名は、
―0039 県所沢市中富4‐6‐ 白幡 優子
と伝票に書かれている。すると電話が鳴った。一瞬躊躇するが、電話を取るタケル。女性からだ。
「タケル?宅配便、届いてる?そのクッキーね、バター多めにして、オレンジの粉、入れてつくったの。あなた、子供の頃、好きだったでしょ?」
家庭の主婦とおぼしき女性が電話で話している。
「これで俺の機嫌とってるつもりなの?」 「え?」 「何べんも言ってることだけど、電話とか、宅配便送ってくるのだとかやめてよ。あんたは結婚して、旦那も子供もいて、幸せなんでしょ?だったらもう、俺に構うのはやめてよ!ねぇ!」 「タケル・・・」 「あんたは忘れたフリしてるけど、俺は忘れてないし、許すつもりないから」
と言い、受話器を置くタケル。電話の主は20代半ば(?)程の女性。タケルはその宅配便を開けることなく、そのままごみ箱に捨てた。そしてため息。
(タケル)《瑠可。いつか俺は君に話せるのかな。俺が子供のときに負った傷のことを。》
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美容院
美知留が鏡を持って客に髪を見せている。
「どうですか?こんな感じです」 「ありがとう。いい感じですね」 「そうですか?ありがとうございます!」
笑顔の美知留。
「ありがとうございました」
その客を美容院の出口まで見送る。達成感と満足感に満ちた表情。
「お客様満足してくださったみたいね」
と店長。
「はい、よかったです」 「ちょっとかわいい顔してると得よね。腕はともかくお客の受けがいいから」 「あの・・・」 「いいのよ、そういうのも才能のうちだから。これからカット増やしていこうか?担当のお客さん増やしてあげる」
笑顔の店長。
「あ・・・ありがとうございます」
笑顔の美知留。と、そのときドアが開き、誰かが入ってきた。振り返り、
「あっいらしゃいませ!」
瑠可だった。
「瑠可。もういいの?怪我」 「うん。話す時間ある?」 「ああ、うん。もうすぐお昼だから、ちょっとなら」
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おしゃれなレストラン
美知留と瑠可がパスタを食べている。
「おいしいよね、ここのパスタ。結構イケてるよね」 「美知留。あのー、彼のことだけどさ」 「ああ、宗佑のこと?」 「うん。前にもあったの?ああいうこと」 「ああいうことって?」 「だから、美知留脅したらり、叩いたり、そういうこと」
うつむく美知留。
「あったんだね?」 「一緒に暮らしてれば、喧嘩くらいするよ。あんなの、大したことないじゃん」 「ホントにそう思ってんの?美知留のお父さんも酒飲みで、よくお母さん殴ってたんだよね。だったら分かるでしょ?ああいう癖、簡単に治んないって」 「宗佑はお父さんと違うよ。宗佑のこと、瑠可は何にも知らないでしょ?会ったのだって、あのとき一度だけだし」 「一度で十分だよ!」 「ホントに優しい人なんだよ。それに私のこと、大事にしてくれてるんだよ」 「でも、あれは違うだろ?大事にするっていうのとは」 「瑠可。私ね、人に愛されてるって、感じたこと今までなかった」
ショックを受ける瑠可。
「お父さんにも。お母さんにも。でも、宗佑には、愛されてるって感じる。宗佑は、そりゃ、極端なとこもあるけど、私のこと、いつも見ててくれる」 「何だよ、それ・・・?分かったよ。もういい。もう何も言わないよ」
瑠可は、お金をテーブルに叩きつけ、そのままレストランから出て行ってしまう。
モトクロス場
ヘルメットをかぶり、バイクのエンジンをかけようとするが、かからない。
(瑠可)《もうやめよう。あなたのことを考えるのは。あなたのことをこれ以上心配するのは。だって、どうすることもできない。愛されたことがないなんて言われたら。》
観客席で、他のレーサーの走りを見ている瑠可。そこに林田(田中哲司 )がやってきた。
「なに見てんだ?」 「いや、男と女じゃ、やっぱ走りも違うんだなぁって思って」 「当たり前だよ。筋力が違う」 「簡単に言わないで下さいよ」 「いまのお前のラップが一周1分50秒。男子の平均が一周1分48秒。記録が縮めるにはどうするか。基礎連で身体つくるしかねぇんだよ。今はいい機会なんじゃねぇか?」
その言葉に納得する瑠可。
筋トレに励んだり、病院で右足首の治療を受けたり、バイトをしたり、頑張る日々を送る瑠可。
女子更衣室
服を着替える。ロッカーの鏡に映った自分をじっと見つめる。着替えが終わり、女子更衣室を出て、家路に向かう瑠可。その後ろ姿をじっと見つめる人影が・・・。宗佑だ!
(つづく)
フジテレビ ドラマ「ラスト・フレンズ」より


テーマ:ラスト・フレンズ (長澤まさみ、上野樹里、瑛太出演) - ジャンル:テレビ・ラジオ
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