

第四話「引き裂かれた絆」は、前回激しいDVを受けた、藍田美知留(長澤まさみ)が、岸本瑠可(上野樹里)のいる、シェアハウスに駆け込むところから始まる。
傷ついたミチルを介抱するタケル。恐ろしいほどに真剣なまなざしのルカ。ついに主要な出演者達の共同生活が始まり、人間関係も濃密なものになっていく。
第四話にもなると、出演者がみな自分の役どころに上手くフィットしてきて、ドラマ全体にとても安定感が感じられた。
そんな第四話の中で、重要さが増してきたのは、水島タケル(瑛太)であった。ミチルとルカの間にあって、人間関係のバランスをとっている。ルカがコーチから無理矢理キスされた後、タケルのバーにやってきて、傷ついた心をタケルに癒してもらったり、ミチルが、深夜にダイニングで、自分と及川宗佑(錦戸亮)との境遇が似ているが、それ以外の自分の周りの人間はみな自分よりも恵まれていると愚痴をこぼした時にも、さらりと適切なアドバイスをする。
瑛太という役者さんは、バラエティーなどで見ていると、とても静かで、声も小さくて、本当に大人しい人だなあという印象があるが、いざ演技する場面では、滑舌もとてもはっきりしているし、強くも、弱くも表現可能な良い役者さんだなと思う。公式ホームページのインタビュー記事を読むと、メイクアップアーティストの役は初めてで、中性的なタケルという役を演じることに関して、難しいと語っているがそんなこと感じさせないくらい自然に演技していると思う。また実際に彼を見たことのある人の話では、第一印象は、アイドル系という感じらしいが、彼のホームページなどを見ると、どちらかというと、アーティスト系の人かなあという気がする。
第三話で、タケルの元に、クッキーを送った、白幡優子という謎の女性と電話で激しいやりとりがあった時、タケルの持つトラウマの原因は、義理の母か何かに、幼い頃、悪戯のようなことをされたのが原因かなあと予想していた。しかも、挙句に自分勝手にも夫(タケルの実父)を捨てて他の男と再婚したんじゃないかと。それが白幡優子という女性なのではないかと。
しかし、今回のいくつかのセリフの中から、恐らく白幡優子は、タケルの姉ではないかと思うようになった。ミチルとの会話の中で、ミチルから姉のことについて聞かれた時、ちょっと面倒臭そうにごまかしたからだ。
宗佑もルカもそうだが、それぞれのバックグラウンドが明かされていくのも今後の見所である。
そして、タケルと相似形をなす、宗佑。錦戸亮のファンも凍るほどの演技。それだけ演技がいいということなんだと思う。
(また、立ってるなあ。)
セリフなしでも、薄明かりの部屋の奥で、美容室前の路上で、モトクロス練習場の遠い木の下で、雨のふりしきる道路の端で、ただ立っているだけで宗佑としての、恐怖や異常性といったインパクトを表現できている。
そして第四話の最後で、
『ミチル。ボクはいつも君のことを待っている』
というセリフには、悪役の悲しさのようなものが感じられて、見ているものを、何故か一瞬ほっとさせたりもする。
宗佑のバックグラウンドが全て明かされた時、彼に対する憎しみも和らぐのであろう。
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テーマ:ラスト・フレンズ (長澤まさみ、上野樹里、瑛太出演) - ジャンル:テレビ・ラジオ
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