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フジテレビ ドラマ「ラスト・フレンズ」 第5話(4)ストーリーシナリオ
セリフ・ストーリーを完全に再現します!
フジテレビ ドラマ「ラスト・フレンズ」
第5話 「衝撃の一夜」
【4】
メンタルクリニックおくでら
ルカ(上野樹里)が、カウンセリングルームで専門医のカウンセリングを受けている。
「カウンセリング、受けるの初めてですね?」 「はい」 「性同一性障害といっても、その症状は人それぞれ違うんです。本を読んで自分の症状だと思いこんでこちらへ来られますが、実際には違うというケースもあるんです。あまり性急に結論を出さないように、慎重に考えていきましょう」 「はい」 「自分が性同一性障害と思うのは、どのような点ですか?」 「自分の身体が嫌なんです」 「どういうふうに?」 「小さい頃から、女の子の服を着させられるのが嫌で仕方ありませんでした。幼稚園のときもスカートが嫌で、ズボンはいてました」 「いまでもその違和感は続いていますか?」 「続いてます。自分の胸を見るのが嫌で、シャワー浴びるときは、目をそらしてます」 「相談相手とか、好きな人はいますか?男の人は?」 「友達や仲間って感じます。恋愛感情を持ったことはありません」 「どんなことがつらいのですか?」 「身近な人たちに、本当の自分を見せられないことです。好きな人や、家族に、嘘ついて暮らしてる。それが苦しいんです。ときどき、たまらなく・・・」
井の頭公園
ベンチに座っているルカ。タケル(瑛太)が自転車に乗ってやってきた。笑顔の二人。
公園の中を二人で歩く。
「何?話って」 「いや、なーんてことないんだけどね。タケルの顔が見たくなった」 「ははは、いやぁ、いつでも会えんだろ。同じとこに住んでんだからさ」 「タケルと、二人がいいんだよ」
自転車を押しながら、公園を並んで歩くルカとタケル。
「なんでかな?タケルといると安心すんだよな。自分を飾らなくて済む気がする」
池のほとりで空を見上げるルカ。
「ああー、五月晴れだな。紫外線がよくないとかいうけど、素っ裸で日光浴したくなるよね、この空見ると」 「ルカ」 「ん?」 「好きな人がいるんだって?」
驚くルカ。
「ミチルちゃんから聞いたんだ」 「ああ、片思いもいいとこだけどね」 「そっか」 「そんなことより、いまの私はレース。次の第5戦には絶対勝たなきゃ。日本選手権に出るためにも。強くなりたいんだ。誰にも負けないくらい強い人間になって、いつか堂々と好きな人の前に立ちたいんだ」
そう言ってタケルに微笑む。笑顔のタケル。
(タケル) 《ルカ。君の笑顔が好きだ。君が誰を好きでもいい。俺は、君を支えよう。君の笑顔を。》
街を楽しそうに自転車で走る。ルカを追いかけるタケル。
「ちょっと!ねえ、ちょっと、スピード落として」 「へたれ〜、この程度でびびんなよ」 「え!?」
モトクロス場 関東選手権第5戦
ピットでレースの準備をするルカ。林田( 田中哲司 )が近づいてきた。 「岸本」 「はい」 「今日は48秒切るつもりでいけ。48秒切ったら、お前を女じゃなく、一人前のレーサーとして認めてやる。そしたら、飲みに行こう。レーサー同士。な?」 「はい!」
ルカの肩をポンとたたいて激励し、立ち去る林田。気合が入るルカ。
観客席
『優勝ねらえ!岸本瑠可』 という横断幕を持って、ルカの父(平田満)、母(朝加真由美)、弟(長島弘宜)が応援している。
(弟)「お姉ちゃん、がんばれー」 (父)「ルカー!」 (母)「ルカー!」
その隣には、ミチル(長澤まさみ)、エリ(水川あさみ)も。
(ミチル)「ルカー!」 (エリ)「ルカー!」
スタート地点にいるルカ。マシンが並び、いよいよスタート。
「ルカー!」 「お姉ちゃん!」
観客席に目をやるルカ。家族とミチル、エリがいる。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん!」
しかし、ルカにはミチルしか見えない。旗をふって応援するミチルを見つめるルカ。
スタート15秒前。目を閉じ、呼吸を整え、集中する。
スタート5秒前。すさまじい形相で前方を見据えるルカ。戦う顔になった。そして、スタート!若干遅れて、中盤に位置するルカ。一台、一台抜いて、順位を上げていく。
(母)「ルカ!」 (弟)「お姉ちゃん」 (エリ)「行けー」!
観客席のミチル。宗佑(錦戸亮 )からの携帯が鳴った。出ようか迷う。出るのを止め、応援を始める。次々と順位を上げるルカ。携帯は鳴りつづけている。ミチルの心の中で鳴っているように・・・。カバンを押さえ、着信音が聞こえないようにする。ルカがまた一台抜いて順位を上げる。迷うミチル。
ミチルは、電話に出ることにする。ルカは激しく前方のバイクを追い抜いている。
観客席の裏で、電話に出るミチル。
「はい」 「ミチル。いまどこ?」 「・・・モトクロス場」 「会いたい。すぐに来てほしいんだ」 「宗佑」 「具合が悪いんだ」 「ごめん、行けない。いま、ルカの大事なレース中なの」 「僕じゃなく、ルカをとるんだね」 「違うよ。もう、宗佑のわがままに振り回されたくない」 「後悔するよ。いますぐ来ないと」 「後にして。ごめんね」
そう言って、強引に電話を切り、観客席に戻る。エリが心配そうに、
「どうした?」 「ううん、なんでもない」
「おー!ルカー!」
と父が叫ぶ。観客席が総立ちになる。
「ルカー!ガンバレー!」
ルカのごぼう抜きが続く。そして、ついにトップをとらえた。最終コーナーで相手のインをつき、抜いた!トップに立つ。そして、チェッカー!
ルカ、優勝。
「ルカー!」 「ルカー!」 「姉ちゃん!」 「やったー!」
小躍りして喜ぶミチル、エリ、ルカの家族。
観客席の前でバイクを止める。ヘルメットを取る。そこに林田が駆け寄る。
「よーし!岸本!よくやった!よーし!よかった!」
「おめでとう!」 「やったー!」
大騒ぎの観客席。ルカは、ヘルメットを頭上にかかげて声援に応える。本当に嬉しそう。
フジテレビ ドラマ「ラスト・フレンズ」より
テーマ:ラスト・フレンズ (長澤まさみ、上野樹里、瑛太出演) - ジャンル:テレビ・ラジオ
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